2011年6月25日土曜日

高野長英オランダ語座右銘

 大分県中津市にある川嶌整形外科病院のロビーに展示していたものをコピーさせてもらったもの。
簡潔に書けば「水滴は石をも穿つ」。

【説明】高野長英先生遺墨集(高野長英の門人、群馬県中之条町沢渡の福田
          宗禎氏の実家にあった銅版から写したもの。)より複写。

          書斎における座右の銘の意で、後年、長英が宇和島で門弟を教えたと
きの学則にもこことばが、その最初にある。


【オランダ語】

                Studeerkarmer!

         De waterdruppel maakt den steen hol,

         niet met geweld, maar door er dikmaals op te vallen.

         1836 Door takano tjoeei.


【英語訳:舟阪晃氏(大阪外国語大)】

                Studyroom!

The drop of water makes a hole in stone,

not with power, but by falling on it many times.

         1836 By Takano Choei.


【日本語訳和歌:中浜東一郎医学博士】

書  斎

たえねばや はては石をも うがつらん

かよわき露の 力なれども

1836年 高野 長英




       

       

ブログ開設にあたって

 本日よりブログ「英語教育の開かれた扉」を開設します。議論の焦点をあまり限定せず、より大きな枠組みの中で英語教育について述べていければと考えています。

外国語としての英語教育に限らず、第1言語(母語)以外の言葉を学ぶということは現代の日本人にとってどのような意義があるのか、または、ないのか?多角的な視点から分析・統合を試みようと意図しています。時にはテーマと無関係だと思われる記述もされるでしょう。

このブログの閲覧者の方々のご批判を真摯抜けとめ、定年退職まで10年を切った自分の英語教員歴のまとめとしたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。